これから硬式ジュニアテニスの競技としての世界に入ろうか検討されている方、選手コースに入ったが仕組みが分からない方に向けてジュニアテニスの仕組みについて私が理解している範囲で簡単に構造を説明しておきます。
テニスは個人競技なので親が選手登録や大会エントリーなどを管理する必要があり、まず親が構造を理解しないと予選大会/本戦大会への参加すら出来ないというハードルがあるので参考にして頂ければ幸いです。
・競技カテゴリー
まず男子と女子は別カテゴリーとなります。
カテゴリーとしては男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルスの4つとなります。
ジュニアの場合は男女ミックスダブルスはありません。
学校単位で参加する大会の場合は個人戦以外に団体戦というカテゴリーがあります。
・年齢カテゴリーについて
ジュニアテニスの年齢カテゴリーは12歳以下、14歳以下、16歳以下、18歳以下の大きく分けて4つとなります。
例外として13歳以下を対象としたRSK全国選抜や15歳以下を対象とした中牟田杯などの全国大会もありますが基本的には4つの年齢カテゴリーと扱われると理解して差し支えないかと思います。
テニスは国際的なスポーツなので日本固有の4月~3月生まれの学年ではなく1月-12年の生まれ年で年齢カテゴリーが決まります。
全国小学生テニス選手権、全国中学生テニス選手権、インターハイなど学校名で参加する大会は4月~3月生まれの学年で参加資格が決まります。
・所属地域
日本テニス協会主催の全国大会の場合、在住の都道府県または所属しているテニスクラブの所在地または学校の所在地によってテニス協会が決まり以下9つの地域から各年齢カテゴリーの代表選手をで選出して全国大会を開催します。
北海道テニス協会
(北海道)
東北テニス協会
北信越テニス協会
関東テニス協会
(東京都/埼玉県/千葉県/神奈川県/山梨県/群馬県/栃木県)
東海テニス協会
関西テニス協会
四国テニス協会
中国テニス協会
九州テニス協会
(福岡県/佐賀県/大分県/長崎県/熊本県/長崎県/宮崎県/沖縄県)
全日本ジュニア選手権の場合、毎年8月に全国大会本戦を東京の有明で開催されます。
シングルスは各年齢カテゴリーで64ドロー/ダブルス32ドローとなります。
県予選トーナメントで勝ち上がった上位数人が関東大会や関西大会など地方単位の予選に進み、地方予選で勝ち上がった上位数人のみが全国大会本戦に出場することができます。
あくまでイメージとなりますが感覚的には12歳以下の協会登録選手が全国に3000人くらい。各都道府県の予選大会を勝ち上がった5人~10人くらいが地方大会に出場できて、地方大会で勝ち進んだ7人~8人のみが全国大会本戦64ドローに入ることが出来るという非常に狭き門となります。
日本テニス協会主催の全国大会で上位に入ると修造チャレンジなどジュニア強化合宿に呼ばれたり、フロリダにあるIMGテニスアカデミーに連れて行ってもらえたり、14歳以下や16歳以下など世代別の日本代表に選ばれて国際大会に出場する機会をもらえたり、日本テニス協会から海外ツアートーナメントでの活躍を視野に入れたサポートを受けることができます。
ポイント制度やランキング制度などの細かい仕組みは各地域ごとに異なりますので割愛します。
所属先のテニス協会のホームページで規定や仕組みを確認して理解するところから始めて不明な点があれば所属クラブのコーチや周りの親御さんに聞いてみるのが良いと思います。